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2021.12.17

12/12(日)グローバルセミナー報告


12月12日(日)の午前中、中学生・高校生対象のグローバルセミナーを開催しました。





2021年度2回目となるグローバルセミナーは、
テーマを「School Life Around the World」と銘打ち、
菅生達仁氏をオンラインにて講師に招いてお話を伺いました。





タイのランタ島にてインターナショナルスクールを
経営する一方でコロンビアビジネススクール
「Venture for All Program(ファイナンス研修)」の講師もされている菅生氏から、
経営やビジネスについての興味深いお話を伺うことができました。




まず、ご本人から自己紹介があり、
ご自宅から見える素晴らしいランタ島の景色を
見せていただきました。
ランタ島は素敵な夕焼けを見ることができる美しい常夏の島で、
冬が寒くて日照時間が短くなるヨーロッパから
多くの人々が訪れるそうです。





そのため温暖な気候や惜しみなく降り注ぐ太陽の光を求めて、
ヨーロッパからの移民も多く、
欧米のカリキュラムを英語で学ぶインターナショナルスクールは
そういった方々からの需要に応える形で成り立っています。




また、ファイナンスのプロフェッショナルである
菅生氏ならではの視点で、ビジネスとして
学校を「経営する」ことについての話では、
学校にまつわるお金の話を聞くことができました。

- 「学校」にとっての「お客様」とは?
- 学校の「収入源」とは?
- 学校経営にかかる支出とは?

と、普段何気なく毎日通っている「学校」について、
普段とは違った視点で見ることができました。




単なる「学業を習得する場所」だけではない、
「学校」の役割とは?
など、菅生氏から投げかけられる数々の質問に、
はじめはなかなか挙手、発言ができなかった
日本の生徒たちでしたが、
菅生氏より、世界で活躍する人になるためには
「正解か不正解かではなく、自らの意見を臆せず発すること」
がいかに必要かを教えられ、
徐々に様々な意見を積極的に出せるようになってきました。





そして、これから社会に出る中高生へのアドバイスとして、
「アントレプレナーシップ」と「英語力」について教示いただけました。




あまり聞きなれない「アントレプレナーシップ」とは、
自ら課題形成を行い、それを解決する能力を身に着けること、
つまり、自ら考え、行動できるということ。
また、伝達手段である英語力はもちろん必要ですが、
正しい文法やアカデミックな英語力よりも、
多少の文法ミスがあっても、臆せずに自らの意見を発言する
発信力、対話力のほうがより大切だということも
教えていただきました。





昨今では日本の大学も、試験の結果つまり点数のみで判断する
一般入試よりも、より人間力を見るAO入試の枠が拡大してきました。
 これは、数値にして図ることができる「認知能力」よりも、
数値にできないコミュニケーション能力や考える力「非認知能力」を、
より重視すべきであるという、社会が求める人材の需要に伴ってのこと。




 対話力を磨くためには

- 人の話に耳を傾ける
- 異なる意見を尊重する
- 議論に積極的に参加する

等が必要とのこと、先の「積極的に発信しよう」はここにつながります。
そして、何より「信用される人間になること」が大切です。





最後に、異文化の方々との交流経験について、
ご本人の経験をお話しいただき、
「外へ出よう、外を見て交流しよう」と
アドバイスをいただきました。
このコロナ禍において、海外に出ることが難しい昨今ですが、
グローバルは、海外に出ずとも日本国内でも向き合うことが
できるということも教えていただきました。





とても得ることの多い充実したセミナーになったのではないでしょうか。




次回のグローバルセミナーは
2022年3月6日(日)を予定しています。
近くなりましたらホームページにて詳細をご案内いたします。

次はどんなお話が聞けるでしょうか。お楽しみに!